腸活で腸内環境を整えよう
腸活とは、腸を健康な状態にして体調を整えることです。腸活というと便秘解消を思い浮かべますが、それだけでなく、肌の調子も良くなり、美容面にも効果があると言われています。美容にも良い効果があるとなると、腸活をしようと考える人は多いでしょう。
腸は、食べ物から栄養素を取り入れるために重要な器官です。体に良いもの、悪いものをきちんと選別し、良いものとする栄養は取り入れ、悪いものは便として体外に出す働きをします。もし腸内環境が良くない状態だと、毎日きちんと食事を摂っていても、栄養が吸収されず、貧血を起こしたり、骨密度が低下してしまったりすることがあります。腸から栄養がうまく吸収されないと、体の免疫力が落ち、病気にかかりやすくなります。
こういったことを無くすためにも、腸活は大切なのです。腸活で腸内環境を良い状態にし、健康になりましょう。
どんなものを食べると良いか
私たちの腸内には、約100兆個もの菌が棲み着いていると言われています。その菌たちは、腸内フローラという集団を形成しています。善玉菌と悪玉菌というのが腸内にはいて、そのバランスが大切だと言われていますが、年齢と共に善玉菌の割合は減っていきます。生まれて間もない赤ちゃんは腸内の90％が善玉菌ですが、3歳になると70％になります。もっと年を重ねて大人になると、善玉菌は20％程度まで落ち込むとされ、いかにして善玉菌を増やすかを考えないといけないのです。
この腸内フローラが乱れてしまうのには様々な原因があります。加齢はもちろん、病気をしたとか、生活習慣の乱れやストレスなどが考えられます。偏った食事でも腸内フローラが乱れてしまいますので、バランスのとれた食事をすることが大切です。善玉菌やそのオリゴ糖や食物繊維といった善玉菌のエサとなるものを含む食材を意識して積極的に摂るようにしていきましょう。
善玉菌には、乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌があります。乳酸菌やビフィズス菌はかなり以前から言われていましたが、最近になって酪酸菌も注目されてきています。
具体的な食材を紹介
乳酸菌などの体に良い菌が含まれる食材を積極的に摂りましょう。これらが含まれるものとして挙げられるのが、ヨーグルトや納豆といった発酵食品です。これらの他に、ぬか漬けも発酵食品として注目されています。また、酒や醤油、味噌といった発酵調味料も積極的に摂りたい食材です。日本の食生活に欠かせない「だし」の材料でもあるかつお節も発酵食品になります。
そして、腸活で欠かせないものとされているのが食物繊維です。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とがあり、それぞれ違う特徴があります。腸活にはどちらも大切なので、両方ともバランスよく摂るようにしましょう。
最後に、オリゴ糖です。オリゴ糖は甘味料として売られていますが、大豆やたまねぎ、にんにく、バナナなどにも含まれているので、食物からも摂ることができます。
