腸のお悩みといえば便秘や下痢

便秘と下痢

腸のお悩みといえば真っ先に挙げられるが便秘や下痢でしょう。何日もお通じがないとお腹は痛くなりますしお肌もボロボロ、気分も憂鬱になってしまいます。下痢なら、出先でトイレに困るのではと家にこまりっぱなしになってしまうこともあるのではないでしょうか。個人差はありますが、便秘は女性、下痢は男性に多い悩みだといわれています。また、便秘と下痢を交互に繰り返すというのも男女問わずよく聞かれるお悩みの一つです。

これらの辛い症状は、すべて腸内フローラの乱れが原因の一つと考えられます。腸内フローラは腸内に住むたくさんの細菌たちのことで、さまざまな要因から細菌のバランスが崩れると、便秘や下痢といった不快な症状になって現われてきます。特定の細菌が増えすぎてしまうのは良いことではなく、たくさんの細菌がバランスよく共存している状態が理想的です。

 

腸内フローラが乱れる原因

腸内フローラのバランスが乱れる原因の一つが、生活習慣の乱れです。特に食生活はお通じに直結するので、何を食べるかは重要です。便秘であれば、水分の過不足をチェックして不足しているようならしっかり補うようにしましょう。お水だけではなく、お味噌汁やスープなどでも水分は摂取することができます。ただし、ジュースなどは糖分がたっぷり入っているので摂り過ぎは禁物です。また、食物繊維が含まれた食品を摂取することも大切です。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、両方をバランスよく摂取することがポイントです。代表的な食品は、前者が野菜やキノコ、後者は海藻やこんにゃくです。また、乳酸菌を含むヨーグルトも腸内で有効な働きをしてくれます。飲んでお腹の調子が悪くならない方は毎日の習慣にするのも一つの方法です。一方、下痢に悩む方は、胃腸に刺激になるものを控えるようにしましょう。暑いからといって氷の入った飲み物ばかりというのは胃腸に良くありません。辛い物もNGですし、カフェインやアルコールの飲み過ぎ、食べ過ぎにも注意が必要です。

食事以外では、やはり規則正しい生活を送ることがポイントになってきます。日中は適度に体を動かし、夜は質の良い睡眠をしっかり取れるように工夫していきましょう。運動はハードなものをする必要はなく、ウォーキングや軽めのジョギングなどがベストです。しかし、やらなければと苦手な運動をするとストレスが溜まってしまい、これも腸内フローラが乱れる原因になることがあります。気が進まない時にはテレビを見ながらのんびりとストレッチをするというのも良いでしょう。ヨガなどをすれば今まで伸ばしたことがない部分がストレッチされて血行が良くなることもあります。

しかし、このような対策を続けても症状がまったく良くならない場合は、お医者様に診ていただくことも必要です。繰り返す便秘や下痢の陰には、大腸がんや大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎といった重篤な病気が潜んでいることもあるからです。