腸活をするにあたって気を付けたいこと

腸のことをよく知ろう

腸活を始めるにあたって、腸のことをよく知らないまま始めても、あまり意味がありません。まずは腸のことをよく知り、それから腸活を行うようにしましょう。

腸は食べ物を消化して栄養を吸収します。そして、そこで出た老廃物やカスを便として排出します。ただそれだけの臓器かと思われているようですが、腸は免疫機能を調整したり、神経伝達物質の合成を行ったりしているのです。

体に病原菌やウイルスが入ってきたら、免疫細胞が機能して排除してくれますが、その免疫細胞の6割以上が腸に存在します。また、神経伝達物質であるセロトニンは、ほとんど腸で作られているのです。ですから、腸は人の体と心を操る臓器でもあるのです。腸内環境が乱れると、免疫機能は落ちますし、セロトニンも作られなくなります。健康な生活を維持するためにも、腸活をして腸内環境を良い状態にすることが大切なのです。

 

良い腸とはどんな腸か

顔色が悪いとか、ぶつけて腫れてしまったというのは、見てすぐにわかるのでどの程度具合が悪いのかがわかりますが、腸の中は目で見て確かめることができないので、排出される便の状態でしか確認することができません。理想の便とは、バナナ1~3本くらいの量で、いきまずにするっと出る、歯磨き粉くらいの硬さのもの、黄色から黄褐色のもの、水に軽く浮くもの、そして異臭がないものとされています。このような状態の便が出ていない人は、腸内環境が乱れていると考え、腸活をした方が良いということになります。

腸活では善玉菌や善玉菌のエサになるものを食べると良いとされており、発酵食品や食物繊維がおすすめです。腸に良いものを毎日続けて食べることで、腸内に善玉菌が増え、理想の便が出るようになるのです。

 

腸に入れない方が良いものも知っておく

腸に良いとされる食べ物の情報はとてもたくさんあり、簡単に知ることができます。そこで、腸に入れない方が良いものも知っておくべきでしょう。腸に悪いものというのは、小麦粉などに含まれる「グルテン」です。グルテンを食べ過ぎると腸に炎症を起こし、便秘や下痢、肌荒れ、アレルギーなどを引き起こします。また、慢性疲労や鬱の原因にもなるとされ、注意が必要です。

発酵食品や食物繊維などを摂りながら、グルテンフリーな食生活にもチャレンジしてみましょう。小麦粉を使ったもの、パンやパスタ、うどん、ラーメン、その他小麦粉を使った食べ物はたくさんあります。これらをまず2週間断ってみてください。パンや麺類、揚げ物、お菓子などが大好きな人にとってはつらいかもしれませんが、体の良い変化に気づくことでしょう。一気に断ってしまうのが難しい場合は、毎食グルテンを摂っていたのを1食減らすなど、徐々に減らしていくと良いでしょう。

いつものメニューをちょっと工夫して変えてみるだけで、いろんな体の不調が改善されるかもしれないのです。腸内環境が良くなくて不調があるのかもしれないという人は、腸活にチャレンジしてください。